常奥の山野(1)

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奥常陸の野山

   ◆ 県境付近の茨城県側の地図

 茨城県常陸太田市県境付近の地図

 福島県東白川郡塙町付近の地図

(1)福島・茨城県境付近の集落で

 森の色も里の色も変わる。朝日を受けた、ため池の藻の花の白さが目にしみる。澄んだ沢の水が流れ込む池にもかかわらず、近づくと溝(どぶ)の臭いがする。

 元禄時代に作られ、昔ながらの姿を今に伝えていた池を破壊し、そこに生息していた全ての生き物を滅ぼした。

 村が国の環境計画を無視して、今のような人工の姿に作り替えた結果で、2001年のことだという。    (池の南側から中土手を見る。)

(2)付近で一番の旧家

 明治5年に建てられた、ため池に臨む旧家。ため池は、この家の屋敷の一画にあり、登記制度ができた際、当時の家長の「みんなの使う者は公のものでよい」という 考えから、屋敷内の通路ともども公有地と登記されたという。(2007/07/28)

 村はため池を破壊しただけではなく、その上、既存の草木も魚介類も全て滅ぼし、ヘラブナやウグイなどを放流し、スイレンを植えて、釣り堀としてしまった。

 今は、釣り人の捨てる餌が腐敗して、溝(どぶ)の臭いを発している。きれいな水だった池は、今は濁った水が、常に満々とたたえられている。

 愚かな指導者が、時代に逆らう施策で、またとない史跡と閉鎖水域の環境を破壊した。その結果がこの風光明媚な集落に悪臭の漂う原因だ。    (池の北側から中土手を見る。)

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